僕は2018年のキューバツアーの3週間ほど前からロスのパサデナという町の小さな Food Bank でボランティア活動を始めています。先週はコロナの米国内でのアウトブレイクもあり、僕たちのお店としては記録的な400家族ぶんの食料やトイレットペーパーを、配給しました。昨日も活動しました。しかし、情報が正しければ来週位にロスでは感染者が一番高くなるといわれていまして、さらに先週の火曜日に Food Bank に来ていたボランティアのひとりが、コロナに感染した可能性が高いとのこともあり、水曜日昨日をもってお店を数週間締めることを、ディレクターが緊急で決めました。
ということで僕も感染している可能性はありますが、確定でなく、感染した可能性がある彼から診断結果の連絡を待っています。いずれにせよ、うつしたくないです。このウイルスは2メートル以上離れていれば、まずうつらないということです。基本的に感染した可能性のある日 (先週の火曜日) から14日は出かけないようにしたいと思います。もしどうしても出かける必要があれば、外出時はマスクを着け、人から2メートルの距離を置くようにします。これは人とのハグやキスや握手が当たり前になった僕にとってはまさに、日本人の我々がいう「難しい…」です、でもこれは僕のためでなく、人のため、と考えるようにしています。いま、アメリカでは6フィート (2メートル位) の距離を開けるソーシアル・ディスタンシング (愛情も持って人との距離をとる... Social Distancing) がマナーになっています。見方からすれば、ロスのストリートに住むホームレスの人々が毎日かんじている距離感をわれわれ一般の人々も試すことになりました。 少し不思議です。スーパーマーケットなどでは店内で一度に人が近づきすぎないようにするため10人くらいずつお店に入る形をとっていて、外の列でも2メートルの間隔をとっていまして、ショッピングカートは入店前に消毒を行っていまして、お店に入るのに1時間以上待つのが普通となっています。
統計上では今現在でカリフォルニアでもうすぐ10000人の感染者となり米国内では23万人を軽く超えています。人によっては、実際の数値はこの3倍以上になっているといっていますが、それは検査が追い付いていないからです。ここから何週間かの間に、ロサンゼルスではコロナの感染者がピークしそうという感じもあり、ここの小中学校は夏休みまで閉校と決まっています。
慌てないでください。
昨日は水曜日で Food Bank にてその前日の火曜日に携帯電話とお財布ををなくしたボランティアが素敵な現実物語をもって仕事に来ていました。
彼は火曜日も普通にボランティアに来ていたので、僕が大丈夫なのか一瞬焦りましたが、彼は落ち着いて、仕事をしっかりやっていつものように、にこにこしながら、その日も帰りました。昨日話を聞くと、彼は火曜日ボランティア後に弟と連絡したところ、携帯電話は無くした近くの交番に誰かが届けていたよ、と分かったとのことです。ここは日本でなくロスですし、まず誰も交番に届けないと聞いています。彼の携帯入れには日本でいうマイナンバーのカードとクレジットカードや免許も入っていました。すごいと思います。彼は、僕から見ると今は健やかな人ですが、昔だったら慌てたと言っています。慌てたところで状況は良くならないから落ち着ければそれがいいと言っています。彼は今後二度と会えない可能性もあると言い、さらに昨日を最後にミシガン州に向かうとのことで、是非いい人生を送り続けてください、と当たり前にかっこつけずに言っていったのがかっこよすぎでした。
人間はやはりいいものだと思います。
日本も鎖国状態になり、ロスでは週末違反したビーチの、サーファーが10万円の罰金チケットをいただいていました。
ある友達は2か月どこに行かなくてもいいようにとの準備を家族で始めています、そこには日本から二人の学生が勉強にきています。
先ほどロサンゼルスは今日より、外出時マスク命令が出ました。こちらはここ1週間から3週間の間にウイルス感染者がピークしそうです。僕は信じられないと思っていますが、こんな中で適切な指示をだしている市長はなかなかいいと思います。できるところで適切な情報を集め、自分でできることはあたりまえに自分にたより、みんなで状況をよくしましょう。全部はできなくても少しはできます。
大きく見ると世界が一緒に生きているのだな、と感じています。たとえば、ロスにも春が来ています。ロスにも桜あり、こちらで花が開いたのは3月の始まり頃でした。
僕は新曲 Lovetap を発表し、その後今週気付けばパサデナの週刊新聞の表紙に掲載していただき、こんな時でも喜べることもあり、厄年をむかえているのでいろんな意味で、「神様なにやってんだ!」状態ですが、どこかでバランスはあると信じて生きています。世界は自分の見方で良くも、悪くも、つまらなくも、たのしくもなり、いま世界中でこんな状況ですから、自分とであればちゃんと向かえる絶好のチャンスではないでしょうか?
僕の日本ツアーが延期になったあと、日本でも Lovetap をご購入していただいている方々が出てきていて、嬉しいです。僕のHP www.composelife.com/diary/2020/3/27/lovetap で聞いていただき、買ってください。
お互いにしっかり生きましょう、愛をもって世界にふれましょう、Lovetap はそういう意味です。
photos:
“food bank” by Goh Kurosawa
“sakura“ by Yasuko
“on the cover“ by Sue Morris