Japan on my mind (日本語版) / by Goh Kurosawa

日本のみなさんへ 
("Japan on my mind" 下記は2020年4月11日の記事の日本語版)

Hey guys, the following article was published here (www.composelife.com/diary/2020/4/11/japan-on-my-mind) in English. This morning on April 15, I heard that Japan could loose 400,000 from the virus if absolutely nothing is done to prevent the spreading; still today, currently Japan is under 200 deaths from Covid-19. Let's get through this, and come out better. Please keep taking care.

3月7日にロスでライブをやってから一ヶ月たちました。そのライブ中は日本のことばかりが頭を駆け巡っていて、まさかロスにウイルスがたどりつくと思ってもいませんでした。その一週間後ロサンゼルスはロックダウンされ、4月10日には外出時にマスクを着けていなければ10万円の罰金になることが正式に発表されました。ロックダウンが始まったばかりのとき僕はうれしくなかったですが、今ではやれることをみんなそれぞれでやってきていたのだな、と理解して、またありがたく思えるようになっています。続いてどうなるのでしょう?

大阪の友と電話で話したのはこちらで4月11日午前9時 (日本時間4月12日午前1時) でした。音楽と人生の今昔そして未来について語り合いました。彼は日本で様々なライブハウスで演奏をする父の姿を見ながら育っています。われわれ日本人の間では、ハグやキスや握手の習慣が基本的に非常に少ないです。しかしライブハウスでは少し違い、僕の友はその場での人々のオープンさを見て育ち、特にハグなどは彼にとって当たり前の習慣になるとともに、大きな喜びと楽しみになったということです。彼はこのような習慣がパンデミック後も世界中で残ることを希望しています。実際に僕が海外の国々や文化に関心を持った一つのポイントとして、人のことを大切に思ってハグやキスでふれるのは素晴らしいと感じたからに違いありません。英語の文章では投稿しなかったことですが、猫や犬をハグするのも大好きです、もしかして人間以上に。いまアメリカではソーシアル・ディスタンシング (愛情も持って人との距離をとる...2メートル位... Social Distancing) がコロナに対する武器の一つになっていますが、分かりますか?これは我々が普通に日々日本でとっている距離感とほとんど変わらず、我々には新しくないとも言えます。しかし英語で言われると新しいことと思いがちなのも我々ではないでしょうか。日本でこの距離感が始まったのはいつなのでしょう?僕は英語版の記事で書きました、「距離はとっていますが、我々日本人はあなたがそこにいること、こころよりはっきり愛情をもって、しっかり見えています…」と。これは中国に影響を受けた可能性があるかもしれません。こちらパサデナに住む中国人友のお話によると、彼らは昔から人それぞれが、それぞれの宇宙であると考えてきたといいます。すなわち、エネルギーの流れの邪魔をしないためにも挨拶で人と触れることはなかったということです。このことを伝えていただいた時僕は日本は八百万の神の国であることを思い出し、さらに、続いて岡山に訪れてライブをした時の出来事を思い出しました。ライブハウスの方にこうに伝えていただきました、「豪さん、私たちのお客様たちはライブでは感情をみせません。帰宅後家で、"今日のライブは最高だった" と感激しながらがら一人で泣きます…」と。

4月11日は大阪でのライブが予定されていました、桜も楽しみにしていました。こちらロスでは Easter Sunday の4月12日あたりがコロナウイルスのピークになるとお聞きしていましたので、うさぎさんがコロナさんを落ち着かせていただければ、と願いました。

ここ最近ずっと日本のことに心を配っています。今日4月15日に “対策なければ最悪40万人以上が死亡” と厚労省専門家チームが発表したので、先日の英語記事の日本語版を書くことにしました。もともとは英語を読む友達や家族に読んでいただき、日本のすてきな文化や習慣を知ることでアメリカがもっと救われると信じ公開した文章です。英語圏の方々にまず知っていただきたかったことですが、生きる自信を少しでも日本へ配ることができればと思って、日本語版を製作させていただきました。

毎日アメリカに住む友達や家族に電話しながら、新しく発表した Lovetap の音源のプロモーションを続けていて、さらに日本で何が起きているのかを知るため、友達や家族やファンをはじめ多くの人に連絡しています。今は日本に変化が見え始めていますが、ここ一ヶ月近くは、普通に生活しているという回答がほとんどだったので、焦っていました。「スポーツジムに通っています...レストランで普通に食べています...手術の準備をしています...子供たちは公園で遊んでいます...スーパーで普通に買い物していて、ロスのような一度に10人のみ入場の制限はないです...鳴沢氷穴には、普段よりかなり少ないですが、70人から200人単位で人が来ています...旅行で沖縄に東京から出かけています...」などなどと聞き、驚いていましたが、K-1 格闘技試合で埼玉スーパーアリーナに日本全国から6000人以上集まったと聞いた時は、デラ(名古屋弁)ぶったまげました。しかし、4月15日今日現在日本での統計上コロナからの死者数は200人未満です。米国では3月27日に感染者80000人以上で死者1000人以上で、4月10日は感染者500000人以上で死者18000人になり、今日4月15日はニューヨークだけで死者10899人の全米で死者28000人以上になっています。ちなみに日本の総人口はアメリカの半分以下です。

僕は日本にベストを願っています、島国であるのも大きなアドバンテージでしょう。我々にとっては当たり前の話ですが、まず帰宅すると靴を玄関で脱ぎ、うがいと手洗いをします。アメリカの人に聞くと、これをする人はいままではメチャ少数だったと推測できます。全員でなくても我々の多くが一年中マスクをしています。人に菌を移さないという心持は日本人のやさしさだと思います。これは今までアメリカでゼンゼン見られなかったのが現状ですが、だいぶ変わってきています。日本では皆で使ったり共有するものを使用後次の人のためにきれいにする習慣が根強いです。こちらアメリカではほぼゼロでした、いままでは。さらにこちらの料理人友達の多くがコロナに対して日本の漬物や食べ物そして温かいお茶は強いとよくよく僕に伝えてきています。重ねて希望や喜びをもつのは輝かしい武器です。

日本とアメリカ、そして世界の人々の健康を祈っています。ロスは今現在がピークと聞いていまして、日本では米国の数週間後と聞いていますが、米国はとにかくでかく、たくさんの小国が集まった感じの場所でもあります。ところでロスは5月15日までロックダウンが延長されました。また変化する可能性はあります。

話を変えましょう。日本では2019年に3000人がインフルエンザで亡くなっていまして、インフルエンザは日本で2012年から季節化したようです。米国では毎年6万人以上がインフルエンザで亡くなっています。推定上アメリカでは今年中にコロナで10万人以上なくなると推定されていますが、これは推定で、また今後コロナが季節化するかはまだはっきりしていません。

一方東海岸のニューヨークでは常に救急車が駆け巡っているようです。しかし、こちらアメリカでは social distancing と、マスクと、手を洗うことで、ほんとうにゆっくりですが、コロナのひろがる速さが遅くなりだしている感じです。この三つは日本国内で今までもずっと行ってきている習慣です。僕は健康のため、毎日2時間くらい歩いたり体操したりし、野菜やオレンジなどの果物と自分で作った食事を食べ、音楽にうちこみ続けています。僕が住んでいるこの町では、みんなで今後の生活の準備と、これから訪れる世界に希望を持ちながら、当たり前にやれることをみんなでやっているなか、待っている感じです、雨が降っていても。待つ話といえば、五ヶ月ほど前に片腕懸垂の修行中にひどく手首を痛め、いまだに直りきっていません。というのも筋力体操をずっと続けていたからです。ここ二ヶ月は、ほぼストレッチ運動だけをしていまして、治ってきていますが、この治る過程は大切で時間がかかることだとよく分かりました。だから今回のパンデミックで世界規模のことはもっと時間かかるのは当たり前と考えています。大切なものは、時には、ぶっ壊れなければその大事さが分からないのが、現実ではないでしょうか。僕は日本人です、我慢できます。毎日のように音楽とギターを続けていますが、はっきり言えます、手首が良くなってきています。完全に治って前よりももっと良くなることを希望しています、信じるのであれば、前向きに信じましょう、きっとそうなるでしょう。

これからどうなるのでしょうか?今の時点ではまだ分からないかもしれないですが、三ヶ月先までの予定をできることから三つ決めています。6月になったときには、このピーク状況が過去であって、もうすでに、もっと素晴らしい世界に到着していることを願っています。秋には日本ツアーやりたいです。

今は世界のいろんな国々といろんな文化を一度いっぺんに全部味わえる時だとみています。みなでお互いから学んで、多くの新鮮な発見が表れていることでしょう。今は自分それぞれのための貴重な時間です。サンフランシスコ近くに住む友が、「いま唯一間違えなくあるのはいつもならばなかなかない自分の時間です…」と言っています。このことについて近所の友と先日語りました。そして彼に僕は、「ただ、いまでもだらだらすることがある…」といったところ、彼はにこやかに素早く、「そして、それはいいこと!」といっていただきました。僕たちはお互いにっこりしました。今が大切な物事に時間とエネルギーをそそぐ時です。

4月11日の朝にワシントン州に住む友からメッセージをいただきました。「健康を保ち、安全をとり続けてください。最近よく出かけて自然界にふれていますが、人との距離をしっかり保っています。あなたのベストと、あなたの大切な方々たちのベストを、願っています、そして世界のベストを。乗り切りましょう、もっと良くなりましょう。」